このM3-2011春CDがすごい!"

同人音楽レビュー集約twitterアカウントotokei_kansouで現在開催されている企画「このM3-2011春CDがすごい!」
要は、M3-2011春で初頒布されたCDでそれぞれのリスナーさんが好きな作品を3作品挙げて、良い!!って気持ちを共有しようぜ!って企画です。
っということで、私も便乗してひっそりと参加です。
■ANAMNESIS / 152Hz×無法地帯

空虚な少女が巡る軌跡。
その所々で少女が見た情景・感じた思いをメロディーに乗せて歌っているっというような世界観かな?
全体的にメランコリックでゆったりとした曲調が多くて、8さんの透明感のある歌声がとても映えて素敵。
歌曲自体は5曲と少ない目だけど、どれも深みがあるから聴けば聴くほど味が出る感じです。
全曲好きだけど、特に好きな曲は、2曲目の「今日未明、雨の降る町」と3曲目の「異邦人の吟遊詩」。
2曲目の「今日未明、雨の降る町」は、イントロから繋がる雨音と物悲しげで消え入りそうなピアノがメランコリックな雰囲気を演出。
何気にこの出だしが今作で一番好きなところです・・・ちょっと震えるような高音の歌声も感情的で凄く綺麗。
徐々にピアノに力強さが増して、ストリングスとか加わって音の厚みがどんどん増していく構成は、王道的だけど陽が差し込んでくる感じと重なっていい感じ。
前向きになって次に繋がる一曲です。
3曲目の「異邦人の吟遊詩は、収録曲の中ではちょっぴり異色の異国情緒溢れた民族調の楽曲。
旅芸人がお祭り騒ぎして歌って踊ってしてるそんな楽しげな雰囲気に包まれてる。
とってもコミカルで、アコーディオンとかフルートの音がとっても愉快で心地良いです。
ここ最近この手のコミカル系の曲へのはまりっぷりがハンパないですw
いやーほんと聴いてるとうきうき胸が高鳴ってきますよ!
っと特に好きな曲はこんな感じ。
4曲目以降には、壮大なオーケストラがカッコいい曲とか、賛美歌的なコーラスワークが光る曲とか色々収録されていて、かなりお気に入りの一枚です!
それぞれ作曲家さんが違うのに楽曲の繋がりや統一感があるのはさすがだと思いました。
■Jewel / Sugar Bunny

大人っぽくカッコいい雰囲気を纏ったロック色の強い作品となってます。
っと言ってもロックでもバンドサウンド全開のものからデジロック系、そして前作にもあったような可愛らしいテクノポップっぽいものまで幅広く入ってて、それがどの曲もメロディアスで耳障りが良くて自分の好みにぴったりでした。
特に好きなのは、4曲目「blindness」と5曲目「Rainy tears」と6曲目「Imitation Sky」
4曲目「blindness」は、ギターとシンセが絡み合う勢いのあるメロディアスなロック曲。
ギターはやや控えめで全体的にとてもバランスが良いって印象です。
サビのまめこさんの力の篭った歌声がたまらなく好き><
あの高音を歌いきった最後の感じとか(ぉ
これまでの参加作品含めて、こういう歌い方って中々なかったんじゃないだろうか!?
5曲目「Rainy tears」は、キラキラシンセと鍵盤が光るしっとり綺麗なパワーバラード。
とっても切ない曲なのだけど、どこか温かみのある優しい歌声なのが良い。
4曲目が少し尖ったような歌い方だったから余計そう感じるのかもね。
終盤のエレキギターのソロも王道的ではあるけど凄く盛り上がる!!
6曲目「Imitation Sky」は、勢いのあるデジロック曲。
とってもキャッチーで所々入る早口部分とかハモリが多くて妙にツボ。
Aメロの掴みどころのないシンセも妙に印象に残ってます。
■Gypsophila / sugar sorbet

浮森さんの新たな一面を垣間見ることが出来る素敵な一枚。
全体の統一感だけを言えば、個人的には春のM3作品ではこのCDが一番良かったと思います。
激しいところも部分部分はあるものの、それ以上に切なくメランコリックな雰囲気が終始満ち溢れてて、そういった印象が強いです。
特に好きなのは、1曲目「Gypsophila」2曲目「destino」4曲目「cielo」
1曲目「Gypsophila」は、ベルとか鉄琴系の不思議な音色をバックに紡がれるオープニングとなるボイスドラマ。
お話しの内容もこれまた不思議な雰囲気に満ち溢れてる。
ちなみにこのボイスコさんって浮森さんなんですね・・・耳障りがよく可愛らしい声でメチャクチャ良いんですが・・・普通に他のボイスドラマにも出てほしいくらいですw
あぁーもっと長くドラマパートが聴きたいw
2曲目「destino」、ストリングスとハープそして造語?のソプラノボーカルがとても神秘的。
コーラスワークも綺麗で宙と漂う浮揚感みたいなものもあります。
2分ちょっとと短いながらも一気に世界観に引き込まれるかなりインパクトのある曲。
それにしても浮森さん、べろシティとか個人サークルとは全く歌い方が違って本当に凄い!
4曲目「cielo」は、少し加工の入ったアカペラのあとに入るピアノとストリングスの物悲しげな音色がほんとツボ。
この曲ではウイスパー系の歌い方をされてるのも印象的。
静と動がしっかりしてて、途中チェンバロが入ったり、サビ手前から一気にギターが加わって盛り上がりを見せたりと、これはこれで好きなんだけど、やっぱり出だしの静かなところが一番好きw
とにかくあれです。浮森さんの普段と違った一面がふんだんに詰め込まれてて素敵ですよ!
っと私の選ぶ「このM3-2011春CDがすごい!」は、この3枚になりました。
楽曲単体だともっと聴いた曲とかもあるんだけど、CD全体を通してってのを念頭に選んだ感じですね。
一昔前までは、ゴシックと言われてる路線の曲を中心に聴いていたんですが、最近はそういう傾向はかなり薄れてきて、ピアノ系のしっとり優しい曲を好むようになってきてる^^;